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マヨルカ島は季節外れ
マヨルカ島は地中海に浮かぶ島。


Mallorca、スペイン語で発音すると

「マヨルカ」もしくは「マジョルカ」。


確か、より大きいとかそんな意味だったと思います。


この島の近くに、メノルカ島(Menorca)、と言う島もあり、

こちらは、より小さい、と言う意味。


つまり「大島」と「小島」ということですね。


ちなみに、マヨネーズは、このマヨルカが語源、

という説もあります。

(あくまで、一説ですが)



マヨルカ島というと、

ショパンと彼の恋人であった

ジョルジョ・サンドのエピソードが語られますが、




あ、もしかしたら

ショパンとジョルジョ・サンドってなんだ、

というかたもいらっしゃるでしょうから、


これに関して少し触れてみたいと思います。



ジョルジョ・サンドというのは、フランスの女流作家。


18歳の時にカジミール・デュドヴァン男爵と結婚し、

子供を2人生みますが、程なく別居。


男装して社交界に出入りして、

数多くの男性と関係を持ったということです。



1800年代のことですから、

かなり新しい女性だったと言えるでしょう。


しばらく前に

『ジョルジョ・サンドはなぜ男装したか』という本がありました。

買いそびれましたが、興味深いタイトルです。



男装は、

女性という「性」を捨てて男性になりたいという願望ではなく、

男社会に対する彼女の挑戦的な意思表示だったのでしょう。


で、その社会の規律に縛られないジョルジョは

年下の音楽家ショパンと恋に落ち、

(ものの本によれば、彼女がかなり強引に迫ったらしい)

ふたりはショパンの結核の療養をかねて、

この穏やかな気候のマヨルカ島にやってきます。


私はずいぶん前に、

確か1月の頭にこのマヨルカ島に一人で旅をしました。



ショパンや

ジョルジョ・サンドにあこがれていたわけではありません。



アングラダ・カマラサ、

という日本ではあまり知られていないスペインの画家がいます。



20世紀の初頭に活躍した油絵画家で、

フランスに学び、

なんとも華やかで色とりどりな、

モザイクのような風景画や花を描いた人です。



このアングラダ・カマラサの描く

マヨルカ島の風景に魅せられ、


また、彼の美術館が

マヨルカ島のポルト・ポレンサにあると知った私は、

よく調べもせずに大胆にもひとりでマヨルカ島へと旅立ちました。



マヨルカ島は穏やかな気候の保養地であると聞いたので、

ハワイのような場所を勝手に想像していたのですが、

1月のポルト・ポレンサは季節外れで、

ほとんどのホテルも閉まっていました。


しかも、何と言うことでしょう。


目当てにしていた「アングラダ・カマラサ美術館」は、

スペインの本土で開かれているカマラサの展覧会のため

休館中


そこでしかたなく、

人気のない静かな海岸で退屈な休暇を楽しんだ(?)のでした。


といっても、

穏やかな砂浜と松林、

おいしいラムチョップに

スペインのワインがあるばかり。



そこで一番印象に残っているのは、

マジョルカ島を去ろうという時に、

空港の待合室で見かけた

アングラダ・カマラサの海と空を描いた虹のような絵でした。
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マヨルカ島は季節外れ | Comments(0) | TrackBack() | スペイン

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