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ガウディのサグラダ・ファミリア
スペイン、バルセロナを訪ねたのはもう20年近く前のことです。


その頃、サントリーがスペインの建築家アントニオ・ガウディの建築物を使ったCMを流していて、そこでちょっとしたガウディ・ブームが始まっていました。


サントリー・ローヤルのCM、今見ても非常にアーティスティックで、新鮮。


ともかく、あのなんともいえない有機的な要素の混じった建築物はとっても魅力的でした。


たしか、NHKで勅使河原宏氏がゲスト出演していたガウディ特集番組があり、彼のコメントもすごく印象的。


彼は若い頃にバルセロナに行き、ガウディの設計したサグラダ・ファミリア教会を初めて見た時、そのあまりの奇妙さに「嘔吐感」を覚えたそうです。



そんな、「嘔吐感」を覚えさせる建築物って何?

実際に見てみたい!と思いました。


そんな理由でバルセロナに旅立ったのですが、ひとつ驚いたのは、スペインの建築物はすべてが、とはいいませんが、日本やアメリカと比べて、非常に有機的な感じで、ガウディの建築物はそれほど異質なわけではないということです。


バルセロナでは、確かコロンブスとかいうホテルに泊まり、そこからサグラダ・ファミリア教会方向目指して歩いて行きました。


ちなみにこのサグラダ・ファミリアというのは、スペインの方言、カラルーニア語で「聖なる家族」を意味します。

「聖家族」というのは、キリストの両親である、マリア、ヨセフそしてイエス・キリストの家族のこと。

いまだに未完成で、建設予定は2026年だそうです。


さて、名前は忘れましたが、大きな公園を歩いているとその向こうに黒々したサグラダ・ファミリア教会のシルエットが見えてきました。


嘔吐感はありませんでしたが、何か不気味な感じ…「聖家族」というイメージではありません。

一群の暗く巨大な糸杉がいきなり屹立している、という印象です。


しかし、その教会の近くまで来ると、不思議と不気味さはありません。


スペインの大地から生えてきた、有機的な建物、という感じでした。


完成予定は2026年。ぜひこの目で見てみたいものです。





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ガウディのサグラダ・ファミリア | Comments(0) | TrackBack() | スペイン
マヨルカ島は季節外れ
マヨルカ島は地中海に浮かぶ島。


Mallorca、スペイン語で発音すると

「マヨルカ」もしくは「マジョルカ」。


確か、より大きいとかそんな意味だったと思います。


この島の近くに、メノルカ島(Menorca)、と言う島もあり、

こちらは、より小さい、と言う意味。


つまり「大島」と「小島」ということですね。


ちなみに、マヨネーズは、このマヨルカが語源、

という説もあります。

(あくまで、一説ですが)



マヨルカ島というと、

ショパンと彼の恋人であった

ジョルジョ・サンドのエピソードが語られますが、




あ、もしかしたら

ショパンとジョルジョ・サンドってなんだ、

というかたもいらっしゃるでしょうから、


これに関して少し触れてみたいと思います。



ジョルジョ・サンドというのは、フランスの女流作家。


18歳の時にカジミール・デュドヴァン男爵と結婚し、

子供を2人生みますが、程なく別居。


男装して社交界に出入りして、

数多くの男性と関係を持ったということです。



1800年代のことですから、

かなり新しい女性だったと言えるでしょう。


しばらく前に

『ジョルジョ・サンドはなぜ男装したか』という本がありました。

買いそびれましたが、興味深いタイトルです。



男装は、

女性という「性」を捨てて男性になりたいという願望ではなく、

男社会に対する彼女の挑戦的な意思表示だったのでしょう。


で、その社会の規律に縛られないジョルジョは

年下の音楽家ショパンと恋に落ち、

(ものの本によれば、彼女がかなり強引に迫ったらしい)

ふたりはショパンの結核の療養をかねて、

この穏やかな気候のマヨルカ島にやってきます。


私はずいぶん前に、

確か1月の頭にこのマヨルカ島に一人で旅をしました。



ショパンや

ジョルジョ・サンドにあこがれていたわけではありません。



アングラダ・カマラサ、

という日本ではあまり知られていないスペインの画家がいます。



20世紀の初頭に活躍した油絵画家で、

フランスに学び、

なんとも華やかで色とりどりな、

モザイクのような風景画や花を描いた人です。



このアングラダ・カマラサの描く

マヨルカ島の風景に魅せられ、


また、彼の美術館が

マヨルカ島のポルト・ポレンサにあると知った私は、

よく調べもせずに大胆にもひとりでマヨルカ島へと旅立ちました。



マヨルカ島は穏やかな気候の保養地であると聞いたので、

ハワイのような場所を勝手に想像していたのですが、

1月のポルト・ポレンサは季節外れで、

ほとんどのホテルも閉まっていました。


しかも、何と言うことでしょう。


目当てにしていた「アングラダ・カマラサ美術館」は、

スペインの本土で開かれているカマラサの展覧会のため

休館中


そこでしかたなく、

人気のない静かな海岸で退屈な休暇を楽しんだ(?)のでした。


といっても、

穏やかな砂浜と松林、

おいしいラムチョップに

スペインのワインがあるばかり。



そこで一番印象に残っているのは、

マジョルカ島を去ろうという時に、

空港の待合室で見かけた

アングラダ・カマラサの海と空を描いた虹のような絵でした。

マヨルカ島は季節外れ | Comments(0) | TrackBack() | スペイン

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